ゆたかとエグモント

デンマーク エグモント教員片岡豊によるWEB日記
2006/11
28

N君の体験受講



N君の2週間の体験受講が終わった。一昨日のパーティでは夜中の3時頃まで皆と飲んだり話したりして楽しんだようだ。また、デンマーク人とダンスもしていた!思わず「写真を撮っておいて」とふさこにお願いしてしまった。

そして、昨日は、日本人生徒がすき焼きで送別会をし、今朝、一同に見送られエグモントをでた。でる際に「終わってみればあっという間だった。時には長く感じたこともあったが。」というN君の言葉に、最高のお褒め言葉をいただいた気がした。N君にとってエグモント体験がどういう意義をもつことになるのかは、彼次第だと思うが、僕にとってはN君との出会いは、いろいろ考えさせられ、新しい地平、新しい知識をもたらしてくれたよい経験となったと思う。2週間、彼を支えてくれた日本人現役生徒一同に深く感謝をしたい。
 コペンハーゲン空港では、チェックイン後、N君を空港のスタッフにバトンタッチし、ゲートまで案内を依頼した。その案内役のスタッフ、もの凄い美人で、N君も何となくニコニコしていたような気がした。僕もつい「バイバイ」って彼女に向かって手を振ってしまった。

 帰りの列車の中では居眠りをしたり本を読んだりして過ごした。2−3日前にOGの照さんから何故か養老孟司という人が書いた3冊の本が送られてきた。その1冊の題名は「バカの壁」。題名に吊られて、列車の中で読むつもりで手カバンに入れてあった。一通り目を通してみたが、理論的には「意識」と「身体」、「社会」と「自然」を軸にした2元論的な「現象論」に基づいているらしく、それほど目新しく感じるものはなかった。でもN君のような「ひきこもり」現象をわかりやすく説明するには役に立ちそうだなという印象を持った。見習うべき「話術」だと思う反面、単純化した独断的な見解にはあまり好意をもてなかった。複雑でもっと奥深い現実を反映した「真実」を言っているという印象がどうしてももてなかったからだろう。ベストセラーになったというこの類の本の性格なのかもしれない。
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