ゆたかとエグモント

デンマーク エグモント教員片岡豊によるWEB日記
2007/01
29

リサイクル



難聴のヘンリエッテに使うFM送信機を探しているが、まだ見つかっていない。

先日訪問した全寮制の中学校に問い合わせたところ、ヘンリエッテの補聴器そのものが、FM音波を受信できるかどうかによると回答がきた。実は、まだそれさえも分かっていない。

ヘンリエッテはそのようなテクニカルなことは分からないという。

オーフス在住のかおりさんからも写真入の情報をもらったが、どうやらタイプが違うようだ。かおりさんのお嬢さんが持っている送信機は、内耳手術をしていないと使えないタイプのようだからだ。

メーカーに直接、問い合わせて、ヘンリエッテの補聴器をまず調べてもらうのが早いのかもしれないが、すぐにメーカーに連絡取れない事情が発生した。

これまでは、授業で使う補助器具は、必要なものをまず購入して、請求書を市ないし国に送りつけすればよかったのだが、それが出来なくなった。

先週の職員会議で、校長から、教育省からの通達が読み上げられた。教育に関連した補助器具は、まずニーズ判定を受け、承認されなければならない。そして購入先は国が指定した業者からのみと限定されることになった。

何とも面倒くさいことになってしまった。

ということで、ヘンリエッテ向けの新しい補聴器システムを入手するにはちょいと時間がかかりそうだ。

しかし、そうのんびりもしていらねない。何かできることはないかと考えていたら、ふと棚に長いこと置いてあった「モバイルギヤー」のことを思い出した。

購入してから数年たっているもので、ブロードバンドのネットにも対応していない古い機種。ただロムでソフトが動くので、立ち上げが早い。ふたを開ければすぐにワープロソフトが使える。

実は、朝会のときに、ヘンリエッテのヘルパーが、ノートパソコンを使ってヘンリエッテとコミュニケーションをとっているのを思い出したからだ。

ノートパソコンはとにかく立ち上げが遅い。しかもバッテリーもまだ長時間もたない。それに比べると「モバイルギヤー」は手っ取り早いし、10時間ほどバッテリーももつ。画面は小さいが、文字は大きなフォントを選べば、弱視のヘンリエッテでも十分見える。
 
朝会のように周囲に気を使わなければならない時や、旅行で飛行機や列車の中などで十分、機能を発揮するのではと、早速、試してもらった。結果は期待していた通り。使える。これで、新しい補聴器システムが入手できるまで、少しはヘンリエッテとコミュニケーションがとりやすくなるな、と勝手に喜んでいる。
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