ゆたかとエグモント

デンマーク エグモント教員片岡豊によるWEB日記
2008/03
04

体験の旅 その2



ユキと孫のサミーが遊びにきた。そのユキに、先週のミュージカルのテーマである体験を求めて海外旅行をする若者について話をした。話しながら、体験を求めて旅たつのは、別に現代の若者に限らず、日本やヨーロッパの古代神話にも出てくる話しだということに気がついた。それを聞いてユキは、「根源的に言えば、若い雄の野生動物が領域を離れてメスの相手をみつけにでることに由来する」と言う。ウーン、確かに。若いメスが出る場合もあるだろうが、その場合も同じような説明が出来る。性的相手を見つけ子孫を確保するためには、親元を離れて未知の世界に踏み出す必要があるだろう。ひとり立ちとか、自立だとかいう言葉の根本的な意味は、このような生理学的、性的な理由があるという解釈は成り立つのではないだろうか。もちろん、現代の「自立」という考えには、自己実現だとか、自由だとか、自己決定だとか、いろいろ高尚な概念が付きまとっていることには変わりはないのだが。これまで、生理学的思考は邪道として思われてきただけに、ユキのコメントを聞いて、何となく新鮮な思いがした。

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