丁抹よろず帖

北欧デンマークに在住のメンバーから、生活感溢れるデンマークをお届け
2006/03
20

無邪気な悪ガキ  



装飾活動の内容を知らされたのは活動が始る前日。
2年生から4年生までの9クラスが参加して、2年生は各クラスをモザイク装飾を作るグループと廊下の壁に絵を描くグループ、3,4年生のクラスはその2種類のグループの他に1,5センチの厚さの板に絵を描いてその形に電動ノコギリで切った作品を作るグループに分かれ、私達ペダゴッグ学生が各グループに1〜2人参加する。


この学校は去年のアンデルセン生誕200年記念でアンデルセンのおとぎ話の絵の装飾活動をしたので、今年は異国(生徒の親の母国など)のおとぎ話を各クラス1つ選び、クリスマス前からまず国語の授業でデンマーク語で話を読んだり、その国の地理や文化などを調べ、話についての絵を描くなどしていました。
以前ブログ、マーケットデーに書いたように、一つのテーマをきめていろんな科目の要素を採り入れながら深く調べて学んでいくという典型的なデンマークの小学校のモデルの一つ。




私が選んだのは2年生のクラス。私のクラスメート2人と教室に入っていくと私を見て第一声、










             「中国人が来た!」










滅多にないゲストの登場に子供たちのテンション最高潮で大騒ぎ。



普通のデンマークのクラスは生徒数26〜28人に担任1人。(副担任がつくような気がするけど、娘のクラスが聴覚障害者のみの特殊学級なので一般の学校のシステムをはっきり把握していません・・・)
このクラスは生徒数19人。これでも第一印象は「多すぎる」と思いました。大半が中近東からと1/4くらいがソマリア人。 


まず先生と生徒が自己紹介。その後、私達学生の名前を先生が黒板に書いて、たまたま3人とも100%デンマーク人ではなかったので国の名前も横に書かれた。イギリス人のハーフ、グリーンランド人のハーフと100%日本産の私。


先生がクラスが選んだおとぎ話のタイトルや内容、今までの過程などを話したり生徒に質問したりする。じっと座っていられない子が一人、手を上げずに何でも答えちゃう子が2人。よそ見をして集中できない子が4,5人、最前列の席に座っている。その他の生徒は2人用の机に座っている。
一人一人の個性が強いので大人一人で「授業」という形でまとめていくのは大変だ。話がスムーズに行われず、先生が生徒の名前を呼んで注意することに時間を費やす方が多い!生徒をしかってる間に他の子がしゃべりだしてまたまた先生が次の子を注意する・・・悪循環のくりかえし。これは私の理想のペダゴギックから程遠いが、学校という環境はペダゴッグの働く環境や目的が違うのでこうなってしまってもしかたないのかな、と考え込む。


訪問前の2週間、ローカルテレビで毎日5分間この学校の1日という特集を見ていて、日によってはかなり攻撃的・暴力的な子供のエピソードを見ていたので多少の危害を被るかもしれない、と覚悟をして初日にのぞんだが、みんな落ち着きがないだけでニコニコのハッピーチルドレンばかり。好奇心旺盛でおかまいなしに質問してくる。
昔の日本の白黒フィルムなんかに映し出される戦後の無邪気な悪ガキタイプを思い出す。


初日は自己紹介と生徒たちが今まで描いたお話の絵をみせるだけでおしまいだった。翌週の月曜、第2日目から活動開始。
アラブ人の名前は難しいのでデジカメで生徒の写真を撮って名前を紙に書いて少しでも週末に覚えようと計画、撮影開始。
「おい、ソコの子!」なんていわれるよりちゃんと名前を呼ばれる方が嬉しいと思う。アラブの名前は難しくて覚えられないよぉ、なんてのは努力を怠ってる言い訳、というか興味がないようにとられるだろう。覚えて呼ぶのは「私はあなたに興味があるのよ」ということを示す第一歩。そういうジェスチャーを示すと彼らも私にもっと興味を持ってくれるんじゃないかな。    しかし19人の顔とアラブの名前をマッチさせて覚えるのは難しい!



もちろんつづきます

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