丁抹よろず帖
北欧デンマークに在住のメンバーから、生活感溢れるデンマークをお届け
2009/11
04
コペンハーゲンツアー
語学学校でコペンハーゲンへのバスツアーがあり、それに参加した。
行き先は国会議事堂とクリスチャニア。
もちろん、バスの中ではみんなで歌を歌った。
クリスチャニアとは日本では「自治区」と紹介されているコペンハーゲンにある一画のことだ。その日は日が差す良い天気だったので、クリスチャニアのメインストリートには人々が集っていた。時々ちょっと異様な匂いがするなと思っていたら、同級生に言わせると、それはハッシュ(多分日本ではハシシと言われているもの)だそうな。ここではハードドラッグの使用はクリスチャニア憲法で禁じられているが、ソフトドラッグに関しては禁じていない。ハッシュはソフトドラッグの一つであり、住人達は気軽に楽しんでいる様子。そう、ここは独自のルール(憲法)を持ち、その下に約900人の人々が共に生活をしている。ちなみにクリスチャニア憲法の一番上に書かれている重要な3つのことは、ハードドラッグの使用禁止、武器(拳銃など)の使用禁止、暴力禁止、である。これらのうち一つでも違反したときにはクリスチャニアから追い出されてしまう。
クリスチャニアでは何か物事を決めるとき、必ず全員が一致するまで話し合いがもたれる。全てのことが話し合われるその会議は週1回行われており、全ての住人が参加可能である。そこで協議され、そして全員の意見が一つになるまで話し合いがされる。ここには決断を下すリーダーはいない。もちろんこれはとても時間がかかる方法だろう。一番最近の議題は結論まで2ケ月かかったと、私たちを案内してくれた住人であるおばさんが話してくれた。でもすぐに決まることだってあるよ、とも付け加えて。そしてその決定までのプロセスの長さから、かたつむりの殻のグルグルをもじったマークがクリスチャニアのシンボルマークとして使われることもある、とのこと。
これは究極の民主主義の姿ではないかと思った。なぜなら、住民ひとりひとりの意見がクリスチャニアの運営(個々の生活)に直接的な影響力を持つ、と考えているからである。
案内してくれたおばさんは、クリスチャニアに住むことが好きだという。一緒に行った同級生のひとりは、クリスチャニアのゆったりとして、開放的な雰囲気がとてもいいと言う。
1971年にある若者グループがこの地に住み着いてから始まったこのクリスチャニア。これまでの間に、クリスチャニアの閉鎖を決めた政府とのやり取りや、恐らくクリスチャニア内外でも様々な問題があったろうと想像されるが、それらの歴史とともに住民間での話合いを基にクリスチャニアの仕組み、秩序が出来上がってきたのであろうと考えると、なんとも興味深い。
たった2時間程度の見学では仕組みや現状を知りえることは到底できず、
クリスチャニアは私にとってまだまだ不思議で未知な場所である。
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![写真[0]](http://sns.egmont.jp/img.php?filename=tc_3732_2_1223591200.jpg&w=180&h=180)